もなかんさつにっき

しょくぶついきもののふしぎをまなぶ

プランターにきのこ

嵐の夜が明け、昼も過ぎ、夕方あたりになった頃、いつものようにプランターをみてみると、なにやら珍しいものが顔を出していました。

紛れもなくきのこなのでした。

ひとりだったので心の中で激しくハイテンションになりました。
うをををを!キノコオオオオオ!!!キノコがあああああああ!!!!
心の中できのこの舞を踊りました。
その後この気持ちをひとりで留めておくのが難しかったので、すぐに某写真共有アプリにてみんなに伝えたのでした。

きのこともなると、たかが藻なんかとは違って割と一般的に見てもかわいいし、おしゃれな雑貨屋さんに行けばきのこモチーフのグッズが売られていたりするくらいの認知度の高さですし、
しかも最近ではなめこアプリも人気だったりするので、みなさんの反応もそれはそれは良いものでした。
(それなら『藻』もキャラクターにしてアプリ化したら人気が出るのかな?とちょっと気になるのであった)

こどものようなぴゅあな心を持った暇な私は、
ベランダに出てはきのこを確認して部屋に戻る、を短時間のうちに何度も繰り返しました。
すると2,3時間毎にきのこはぐんぐん伸びてきました。


きのこの成長なんてまじまじと見届けたことがないわたしは
きのこってこんなに成長が早いんだ!!!
とただただ感心していました。

まだ一枚目の写真のうちにこのきのこの名前を調べていましたが、
これ以降の写真を見ると、傘がどんどん開いて伸びているので全然違うものに見えます。

結局なんという名前のきのこなのかはわかりませんでした。
(この時きのこ博士の友達が欲しいと心から思ったのでした)
でもこんな風にプランターから突然きのこが生えてくることはしばしばあるらしい、ということは調べたらわかりました。

そして夜が明け、その日もジリジリと暑い真夏の日差しがベランダに照りつけられました。
その結果、きのうのきのこは……


ひょろひょろ、しゅん…


短い命でした。
一体彼らはなんのために産まれて、なにをして生きるのか…
わからないまま…終わってしまったくらい短い命でした。
わたしもしばしば、自分はなんのために生きているのだろうと考えます。
だけどもしわたしがもしもこのきのこだったなら…どんなことを考えたのでしょう。

考えても考えてもわかりません。考えすぎると気が狂いそうになるほど、これは難しい問題なのです。
何も考えていなかったかもしれません。

わたしはこの儚いきのこによってまた、自分の生きる意味を考えさせられてしまったのでした。